人々に力を与える占い師

様々な占いが存在し、多くの占い師がいます。占いというと、当たるか当たらないかだけを見て、その占いに対する信憑性を判断してしまいがちですが、それだけではもったいないです。
占いは昔から存在しています。そして占いによって、人々の行動を左右し、国の行く末まで左右してきました。それは、結果を信じる信じないではなく、占いの結果は絶対的なものであったということです。その占いに用いてきたものは、自然に存在しているものです。自然に存在しているものを、ありとあらゆる角度から見て、法則を導き出し、発展させながら占いを確立してきました。また、占いは世界各国で存在していますので、占い方法は異なっても、占いがあったという点は共通しています。
よって、国問わず、時代問わず、占いは人々の心に作用してきたものと言え、生活する上で欠かせなかったものと見ることができます。現代の私達と変わりません。ただ、現代は科学が発達してきたために、占いとの兼ね合いが難しくなってきました。つまり、結果が正しいか正しくないかは、科学的に立証できるか立証できないかです。
そのような中で占いを見るならば、占いが当たるか当たらないかが問題ではなく、占いによって何が得られるかが問題です。例えば、占い結果が絶対的であり、占いによって国を動かしていた歴史を見れば、信じない選択肢はなかった。今それを行うことは危険なので、占いによって得られた良いことを自分で選択して取り入れれば、気持ちの面で強くなれます。
結局のところ、占いと人々を繋ぎ合わせるものは、人々が何かに生きる力を求め、生きるために占いを用いてきたからと言えるかもしれません。科学が発達しながらも、現代人が占いを求めてしまうのも同じです。悩みがあったり、よりよい生活を求めたり、自分を強くするために占いを用いていると言っても過言ではないでしょう。科学が発達したとは言え、人々は、科学では立証できない何かを求めてしまうものなのです。
その反面、科学が発達したことによって、占いの質が変わってしまった点は、人々と占いは、占い師によって1対1のような形で結びつけていましたが、今では1人の占い師が多くの人を占いによって分類でき、情報を一斉に流せてしまうことです。とある占い結果によって、順位付けをなされてしまうのは、好ましいものではありません。もっとも、結果が良いものだけを信じ、悪いものは気にしない強さがあれば、娯楽として見ることが可能ですが、少しでも悪い占い結果に左右されてしまう人は、見ない方が良いと言えます。

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